■2006年7月の救出結果
1.NECのノート、PC-GL17FWXG1 ビジネスモデルのノートパソコン
DATA RECOVERY データ復旧センターで見積りを出してもらったところ、かなりの高額だったので、アイ・コンピュータサービスに依頼したとのこと。
Linuxでパソコンを起動したところ、dmesgに山ほどエラーメッセージが出力され、ハードディスクが故障していることがわかりました。今にも、ディスクが読めなくなりそうなので、必要なファイルのみの救出となりました。
2.NECのノートパソコン(LavieのLシリーズ、PC-LL900BD/PC-LL850BD/PC-LL900AD/PC-LL770AD/PC-LL750ADのどれか)
破損しているファイルにアクセスすると、コマンドプロンプトが返ってこず、OSがフリーズしてしまいます。また、この状態(フリーズしてディスクアクセスしっぱなし)になると、ディスクが発熱し、すぐにファイル救出を再開してもディスクを認識しないため、冷却時間が10分程度必要になり、ほとんどファイルを救出することができませんでした。通常、アクセスできないファイルがある時は、一定時間でタイムアウトするのですが、今回は、基盤もおかしくなっていたようです。
もちろん、このようなディスクは、WindowsパソコンにUSB外付けケースなどに入れて接続しても、タイムアウトしてしまうため、エクスプローラでファイルコピーすることも、ファイナルデータなどのファイル復元ソフトや、TrueImageなどのディスクイメージバックアップソフトを利用することも不可です。WinXPのCD起動による修復コンソールからのCHKDSKでも、修復不可でした。また、Linuxのddコマンドによるディスクバックアップもうまくいかず、もちろん破損領域があるので、これDo台のようなハードコピーも利用できません。直接ファイルを取り出すことも、正常なハードディスクにディスクイメージをコピーすることもできないので、お手上げです。非常に料金が高くなる(数十万円〜)ので、個人で利用する方はいませんが、どうしても必要で大切なファイルがある場合は、ハードディスクを開梱しての磁気データの抽出&結合作業により、ファイルを救出することができます。ただし、破損セクタのファイルは救出できませんが・・・。
Toshiba(東芝)製のノートPC用2.5インチハードディスクは、多くのパソコンに入っていますが、この1週間で2台も同じ症状での修理があったということは、かなり多くのパソコンで、同様の障害が発生しているのでしょう。どちらのお客様も、パソコンを落としたことも、パソコン起動中にパソコンを移動したこともないとのこと。
参考:Windows を起動できませんでした \WINDOWS\SYSTEM32\CONFIG\SYSTEM
ハードディスクの完全コピー・複製・バックアップ
|